製品ニュース
ユーソナー株式会社は、株式会社久世(以下、久世)におけるユーソナーサービスの導入が決定しましたので、お知らせします。
ワンチーム営業体制の構築を喫緊の経営課題とし、顧客情報と営業プロセスを見える化することで、組織全体での成果の底上げを目指す久世。
そこで、kintoneを単なる「管理ツール」ではなく、「顧客満足と利益を最大化する仕組み」として再定義し、全国820万件と高い網羅性を誇る企業データベース「LBC」と連携させることで、より有効活用するためにユーソナーの導入を決定しました。

ユーソナー導入の背景と目的
昨年創業90周年を迎えた食品卸企業である久世は、全国の飲食店とのネットワークを強みに、外食産業の発展を支えています。
昨今では、業界全体の構造変化に対応すべく、ワンチーム営業体制の構築を喫緊の経営課題として位置づけていました。
特にこれまで営業活動や名刺管理は属人的な運用に留まり、成果も一部のハイパフォーマーに偏っていたことから、営業プロセスの見える化や、マーケティング・インサイドセールス、フィールドセールスなどへと分業を推進するなど、組織全体での成果の底上げが求められていました。
この課題を解決するため、経営戦略推進室 DX推進では、同社で利用しているkintoneを単なる「管理ツール」ではなく、「顧客満足と利益を最大化する仕組み」として再定義し、結果だけでなく受注に至るまでのプロセスを正確に可視化し、再現可能なものにする体制の構築に着手しました。
そのため、まずは顧客データベース内の情報の重複や陳腐化を解消し、顧客データ基盤を整える必要がありました。さらに、その企業データを有効活用し、営業が収益を上げられる仕組み(リードタイムの短縮)を構想しました。
以上を踏まえ、kintone内の企業データを飲食店などの拠点単位で名寄せできる点、さらに全国820万件と高い網羅性を誇る企業データベース「LBC」が評価され、ユーソナーが採用されました。また今回は、複数部門での導入展開も特色となっています。
ユーソナー導入によるメリット
①営業部門
営業部門では、LBCにより整備された顧客データ基盤をもとに、「お客様を深く理解する」既存営業と、「お客様の業容を考え提案する」新規営業の両面でユーソナーを活用しています。
既存営業では、チェーンやグループ企業の店舗単位での取引状況を可視化できるため、すでに取引がある企業の未開拓拠点へのアプローチが可能に。さらに「要注意」情報や評点も併せて活用することで、営業リソースの最適配分につながっています。
新規営業では、企業情報&名刺管理アプリ「mソナー」を活用。個人経営の飲食店情報も管理できる点に加え、いつでも自由に企業検索ができ、商談前に詳細情報を簡単に把握できます。情報収集の効率化と営業スキルの平準化に貢献しています。
②商品部門・マーケティング部門
ネット社会に於いて、購買プロセスの70%は、営業が接点を持つ前に終わっているという時代になり、買い手側による購入前の調査・評価が重要な意思決定の要素になっています。
久世の商品部門・マーケティング部門では、自社のホームページに来訪した企業を可視化する「ライブアクセス」機能を活用。ライブアクセスを活用することで、「どの企業が、自社サイトのどのページを閲覧しているか」をリアルタイムで可視化することができ、より豊かな顧客接点を持てるようになります。
③その他部門
その他部門では、これまで営業部門と別々に管理されていた顧客コードを、ユーソナーが付与するLBCコードによって統一、名寄せできるようになり、煩雑だった照合作業の工数を大幅に削減することができます。
また、「評点情報」を活用することで、取引においてリスクの高い企業を事前に把握でき、与信判断や取引可否の判断がよりスムーズになりました。
さらに、これまで個別にインターネットで検索していた企業調査も、ユーソナー上で企業の基本情報から財務・関係会社情報までを一覧で確認できるため、情報収集の手間を削減。結果として、調査・管理業務全体の効率化と生産性の向上に貢献しています。

今後の展望
ユーソナー導入を契機に、久世では営業部門のみならず、商品部門やマーケティング部門を含めた全社的な情報活用の基盤づくりが進んでいます。
3年前に構築したインサイドセールス部門のCRMデータと併せて今後は、フィールドセールスで蓄積されたSFAのデータをもとにBIツールとの連携も視野に入れ、AIを取り入れたより高度なデータ分析による意思決定や経営支援に活かしていく方針です。
また、ユーソナーの企業データをもとに要注意や評点の情報をより有効活用し、リスク管理と提案力のさらなる強化を図っていきます。企業データを軸にしたデータドリブンな営業体制の確立を目指しています。
株式会社久世 代表取締役社長 久世 真也 様 コメント
これまで当社では、ひとりひとりの持って生まれた勘や経験に頼った営業が中心でしたが、ユーソナーを導入したことで、顧客データの活用基盤を整えることができました。
拠点単位・グループ単位での企業データ活用が可能になったため、より戦略的かつ再現性のある営業活動が実現できると期待しています。歴史ある企業としての信頼を大切にしつつ、食品業界の変革を支える一企業として、お客様と働く皆さんにとってより便利な企業に成長できるよう挑戦してまいります。
株式会社久世について
株式会社久世は、昭和9年創業の食品卸企業で、全国の外食産業向けに業務用食材および資材の販売を行っています。
「食の力で、想いをつなぐ。」をミッションに掲げ、提案型営業や商品開発力を活かして食の未来を支えています。
サイトURL: https://www.kuze.co.jp/
本件お問い合わせ先
ユーソナー株式会社 広報担当(桧山・澤田)
メール:ir@usonar.co.jp